ZERO AUDIOの新イヤホン CARBOi(ZH-DX240-CI)試聴レビュー

2017年9月1日、ZERO AUDIOという国産メーカーから、きのこの山のような、少し変わった形状のイヤホン「ZERO AUDIO CARBOi(ZH-DX240-CI)」が発売されました。

このイヤホンのウリは、耳に斜めに入れることによる装着の向上、8Hz-70,000Hzというかなり広い再生帯域をカバーするスペック等ですが、私は、この形状による装着感と遮音性能に興味を持ったので、試聴してみました。

ちなみに、このイヤホンは「カルボ アイ」と読みます。

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CARBOiの装着感・遮音性・音質は!?

外観

本体の直径は約5mmぐらいの太さで、こういった棒状のイヤホンとしては、太すぎず細すぎずといった印象です。

本体とケーブルの付け根にシルバー(左)とレッド(右)のリングが付いており、左右の判別が容易に出来ます。

また、左側のケーブルの付け根にはドットも付いており、ブラインドでも左右の判別が可能です。

ケーブルはきしめん状の平べったい形で、手触りはサラサラしていて、絡みにくい印象を受けました。

イヤホンジャックはL字型で、本体にイヤホンを挿したままカバン等に仕舞っても、イヤホンジャックの付け根の部分に、ストレスがかかりにくい仕様になっています。

コードスライダーも付いており、こういったイヤホンの作りについては、細かいところにまで気を配っており、さすが日本のメーカーだなと感心します。

装着感と遮音性

エティモティックリサーチ、final等のイヤホンにも、このような棒状のイヤホンがありますが、CARBOiはケーブルの付け根の部分まで真っすぐになっています。

このようなイヤホンの場合、本体があまり細すぎると、イヤーピースのみで耳とイヤホンを支える形となり、人によっては、装着感が不安定、又は遮音性が劣るといったこともあると思いますが、CARBOiの場合は、そこそこの太さがあるため、イヤーピースと本体がガッチリと耳にハマる感じです。

それ故、イヤーピースがコンプライやトリプル(ダブル)フランジといったものでなくとも、遮音性はかなり高いです。

かなり耳の奥までイヤーピースが入り込む感じになるので、イヤーピースのサイズは、ご自身が通常使用されているイヤーピースより、ワンサイズ下で丁度良いかもしれません。

メーカーの謳い文句には、”斜めに装着”という文言がありますが、これは難しく考えることはなく、普通に耳の穴へイヤホンを突っ込めば、スルッと入ります。

形状が棒状で、かつ、適度な太さがあるため、ある程度の挿入深度幅が限られることにより、どこまでも耳の中へ入ってしまいそうな、finalのFシリーズよりはベストポジションは見つけやすいと思います。

CARBOiの新感覚の装着感を、 “slant in”(スラントイン)と呼ぶそうですが、実際の装着感は、すこぶる良かったです。

ただ、かなり耳の穴を密閉する形になるので、耳の穴の気圧が高まり、飛行機が離陸した時のような耳の詰まりを感じることがあるかもしれませんので、そういった場合は、耳たぶを下に引っ張り、うまく空気を抜きながら装着してみてください。

音質

試聴にあたり、DAP(デジタル・オーディオ・プレイヤー)は、SONY NW-ZX2を使用し、イコライザー等の音響効果設定は、全てオフの状態にしてあります。

試聴曲は以下の通りです。

  • 斉藤由貴「卒業」「今だけの真実」
  • BABYMETAL「ギミチョコ!!」
  • Wink「淋しい熱帯魚」
  • 高橋洋子「残酷な天使のテーゼ(Director’s Edit.Version)」

ファイル形式はflacですが、「今だけの真実」と「残酷な天使のテーゼ」は、ハイレゾ音源です。

CARBOiの音をしばらく聞いて思ったのは、ダイナミック型イヤホンにもかかわらず、BA(バランスド・アーマチュア)のような音の質感ということでした。

BAといっても、解像度(音の鮮明度合い)を上げて硬質にカリカリと鳴らすタイプと、まろやかで生々しい音を鳴らすタイプの大雑把に言って2通のタイプがありますが、CARBOiに感じたのは後者です。

この価格帯のダイナミック型イヤホンは、音場が横に広く、低音と高音が主張し、少しボーカルが引っ込み気味、音の派手さはあるが、音のジャリ付きシャリ付きが少なからずあるといった、いわゆるドンシャリタイプものが多くありますが、CARBOiは、こういったタイプのダイナミックイヤホンとは全く違うタイプです。

音色と音場に漂う空気感がまろやかで、とても聴きやすい音色です。

「今だけの真実」という曲は、ピアノとボーカルのみの曲ですが、ピアノの音色は、若干暗めでした。

音のバランスとしては、中低音が主体で、高音部の主張はあまり強くありません。

「ギミチョコ!!」は、イヤホンによっては、バスドラムの音とザクザク刻むギターの音のどちらかが強く聞こえたりしますが、CARBOiは、同じ音量バランスでした。

シンバル・ハイハットといった高音部の荒々しさはなく、低音は適度なふくらみを持った力強さがあります。

ただ、低音の解像度はやや低めで、音楽鑑賞には特に支障はありませんが、ベースラインを追うといった解像度を重視した用途には向いていない感じです。

ボーカルはBAのような厚みがあり、まろやかな音色ですが、「卒業」「淋しい熱帯魚」を聴いた時、サ行やタ行が、刺さると言うほどではありませんが、若干、耳にフッと息を吹きかけられるような軽い刺激がありました。

ボーカルの音像(音の面積)は、口元から眉間の辺りを直径とした大きさで、それほど大きくも小さくもないといった印象です。

音場は、左右はさほど広くありませんが、上方向の広さを感じました。

下方向の音場の広がりや、奥行きは、さほど感じませんでしたが、顔面と音の距離が適度にあり、聴きやすい距離感だと思います。

この音場の感じは、ポートの設けられていないBAのそれに似ています。

まとめ

CARBOiの音質をまとめると、ダイナミック型をBA寄りにしたというよりは、BAをダイナミック型寄りにした感じで、力強さもあることから、楽しく聴きやすいイヤホンです。

遮音性を重視したい方には、特におすすめです。

音色の傾向が、finalのE2000,E3000辺りに似ていると感じましたので、機会があったら、是非、聴き比べをしてみてください。

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