SHURE SRH1540 vs SONY MDR-Z1000 どちらを買うべきか?~音質面比較~

前回のSRH1540とMDR-Z1000のハード面の比較に引き続き、今回は音質面での比較をしていきたいと思います。

SRH1540とMDR-Z1000のハード面の比較

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試聴環境と試聴曲

試聴環境

パソコンにSONYのポータブルアンプPHA-2をUSBケーブルで繋いで試聴します。

パソコンの再生ソフトは、SONY MEDIA GOを使用します。

試聴曲

今回は以下の曲を使用して音質比較をしたいと思います。ファイル形式は全てFlacです。

なお、私の聞くジャンルはポップスとロックが大半で、クラシックやジャズはあまり聞きませんので、もしジャンル違いでしたら申し訳ありません。

しかし、リクエストはあれば、手持ちのクラシックやジャズの音源を使用してレビューを追加しますので、ご連絡ください。

セーラー服と機関銃 / 薬師丸ひろ子(アルバム)歌物語

80年代の名曲ですが、この当時の歌謡曲は、ごちゃごちゃとあまり多くの音が入っておらず、生楽器で演奏されているため、音の空間を感じやすいのと、楽器の質感が分かりやすいため選曲しました。

薬師丸ひろ子さんの透明感のある声がどのように表現されるのかもチェックポイントです。

THE REFLEX / DURAN DURAN(アルバム)ORDINERY WORLD

ポップ寄りの軽快なロックです。この曲はシンセサイザーやシーケンスが多く使われているため、電子楽器音の質感や音の分離感をチェックするため選曲しました。

METROPOLIS-PART I”THE MIRACLE AND THE SLEEPER”/ DREAM THEATER(アルバム)IMAGES AND WORDS

ハードロックのアルバムの中でも音質が良いので選曲しました。プログレッシブなハードロックのため、基本はミドルテンポなのですが、途中でハイテンポになったりする曲です。

バスドラムの重さと切れ、その他の楽器の質感や、ボーカルが楽器の重い音に負けていないか等をチェックしたいと思います。

試聴開始!

セーラー服と機関銃

MDR-Z1000

曲始まりのギターのアルペジオですが、ギターにかかっているコンプレッサーやコーラスといったエフェクト感がはっきりと分かります。

ベース音は控えめで、ベースラインは分かりづらいのですが、低音の解像度うんぬんというよりは、こういったバランスの曲だと思います。

ドラムのタムの音は、その弾力感が良く分かります。

シンバルの音色は自然で割れたりシャリつくこともありません。

ボーカルはクリアーかつ肉厚で、生々しさを感じ、ボーカルの位置は口元辺りの高さにあります。

空間に関しては、左右上下はそれほど広いわけではありませんが、奥行を感じます。

この奥行についてですが、音自体は近い位置で鳴っているのですが、音の空気感といったものを前方の奥の方まで感じるといった具合です。

その他の曲中で鳴っている細かいパーカッションの音も良く分かります。

SRH1540

曲を聞き始めてまず感じるのが、MDR-Z1000よりも音がクリアーで明るく、空間が広く感じます。

クリアーの度合いは、MDR-Z1000よりもみずみずしく、一枚ベールを剥がした感じです。

空間に関しては、左右はMDR-Z1000よりも少し広いという程度ですが、上下と奥行に関しては、結構差がある気がしました。

鳴っている音と音の空気感もMDR-Z1000より少し遠い位置で鳴っています。

MDR-Z1000はヘッドホンで聞いている感じですが、SRH1540は耳の高さの斜め横にスピーカーが置いてあり、その音を聞いている感覚さえ覚えます。

この曲に関しての低音の量感は同程度です。

ボーカルに関しては、MDR-Z1000よりもクリアーなのですが、若干肉厚加減が減り、鼻先辺りに定位します。

曲中で鳴っている細かい音に関しては、少しではありますが、MDR-Z1000の方が特別意識しなくてもはっきり分かります。

その他の事項に関しては、MDR-Z1000と同様です。

THE REFLEX

MDR-Z1000

ボーカルはクリアで明るく、スカッとした音です。ボーカルの音像(音の面積)は大きく感じます。

バスドラムとベースの芯はタイトで肉付きがあり、重さを感じます。

全体的な音色は自然で滑らかな感じを受けます。

バックで鳴っている細かいパーカッション等の音ははっきり分かります。

SRH1540

まず感じるのは、セーラー服と機関銃と同様の空間の広さです。左右斜め前に音が広がっている感じです。

全体的な音色もSRH1540の方が明るいです。

バスドラムとベースの芯はMDR-Z1000よりもタイトになり、スリムな肉付きです。しかし重みもしっかり感じられ、アタック音に関しては、SRH1540の方がしっかりしています。

解像度(音の分離具合)に関しては、少しMDR-Z1000の方が良いと感じます。

ボーカルとバスドラム&ベースの分離感はどちらも同じ程度ですが、広い上下空間で左右で鳴っている各音の音像が大き目で、MDR-Z1000と比べると若干音が重なり気味かもしれません。

これは左右で鳴っているシェイカーの音や、0:46辺りで聞かれるサビの”Why~”という部分の左で鳴っているギターの単音ミュート引きの音を聞くと違いが分かり易いと思います。

METROPOLIS-PART I

MDR-Z1000

音色が明るいです。

左右の空間が広く、曲始まりの左で鳴っている鈴の音、右で鳴っているシェイカーの音が生々しいです。

バスドラム、スネア、ベース、ギター、ボーカル、シンセ、全ての音に厚みと重みがあります。

1:32辺りで聞こえてくるシンセサイザーのメロディーの音がねちっこく生々しいです。

2:38辺りで聞こえるクリーントーンのギターのジャーンと弾いた音には切れがあります。

3:45辺りで聞こえてくるライドシンバルの金属的なアタック音は、切れがあり、はっきりと分かります。

4:18辺りから間奏が始まるのですが、鳴っている細かい音全てはっきり分かります。

その他、5:37辺りから始まるベースの速弾き、5:50辺りから始まるギターとユニゾンのシンセソロ、6:33辺りで鳴るシンセベースの音は全て音の厚みと肉付きを感じます。

SRH1540

左右の空間はMDR-Z1000とあまり違いはないのですが、やはり斜め前の空間はSRH1540のほうが広いです

上記2曲ではSRH1540の方が音色が明るく感じましたが、この曲に限ってはそれほど違いを感じませんでした。

左右に振られている音がMDR-Z1000に比べると柔らかめで、2:38辺りのクリーンギターの切れはMDR-Z1000の方があります。

ボーカルは遠めで、ギターの音に少し負けている気がします。

MDR-Z1000に比べて音の厚み、重みが減少します。

まとめ

いかがでしたか?試聴曲によって若干の違いはあれど、なんとなく両機種の音の傾向がお分かりになったでしょうか?

MDR-Z1000とSRH1540の音の違いのまとめ

MDR-Z1000は、音色、音の分離、音の厚み、空間等、CDに記録されている情報を正確に再現していると思います。

音の空間は他の密閉型ヘッドホンと比べて標準的だと思います。

SRH1540は、柔らかい音色で、適度な厚みがあり、上下前方方向に空間を広げ、スカッとした雰囲気を演出している感じがします。

SRH1540の音場は他の密閉型ヘッドホンと比べてもかなり広いほうだと思います。

私の結論とおすすめ

私の結論として、ポップスを中心に聞くならどちらでも気持ちよく聞けるので、落ち着いた音色で解像度が高めのヘッドホンが好きならMDR-Z1000、解像度を極限まで追求するよりも開放型ヘッドホンのようなスカッとした空間表現と適度な低音の重みを求めるならSRH1540が良いと思います。

重厚なハードロックを中心に聞く方は、MDR-Z1000の方がハードロック特有の重みを再現してくれるため、MDR-Z1000をおすすめめしますが、長時間快適にリスニングしたいという方には、柔らかいイヤーパッド&音質のSRH1540をおすすめします。

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