終わりのないスパイラルの止め方~第4章 ヘッドホン スパイラル突入編~

第3章では、私のイヤホンスパイラルについてお話ししましたが、実はSHUREのイヤホンSE535を購入した辺りから、ヘッドホンにも手を出してしまいました。

第3章のイヤホンスパイラルの記事で予告した「イヤホンスパイラルが止まった別の大きな要因」を最後のまとめに記載しました。

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音楽鑑賞目的で購入した2つのヘッドホン

私はヘッドホンが嫌いでした。持ち運びに不便だし、蒸れるし、なにより髪形がペチャンコになるのが嫌だったからです。

自宅にもヘッドホンがありましたが、全くこだわりがなく、当時バンドをやっていて、曲作りをするために仕方なくMTRのモニターをするためだけに使っていました。

MP3プレイヤーの登場が切っ掛け

TOSHIBA GIGABEATというMP3プレイヤーを購入して以来、音楽をたくさん持ち運べる喜びから、それまで以上に音楽を頻繁に聞くようになりました。

そんなある日のこと、新聞の広告欄だったか定かではありませんが、BOSEの商品が紹介されていました。

BOSEはスピーカーでも有名で、いい音がするんだろうなと思っていました。

そこにTriPortというヘッドホンが紹介されており、見た目もあまり大きくなく、音が気に入らなかったら返品可能と書いてあったので、余程音に自信のあるヘッドホンなのだろうと思って、一度音楽を聞くためのヘッドホンを購入して見ようと思い、通販で購入しました。

BOSE TriPortと私の相性

早速、私のDAPにBOSE TriPortを繋げて音楽を聞いたところ、輪郭の分からない強い低音がボワボワ出て、引っ込み気味の高音はシャリ付き、ボーカルは遠くで薄っぺらく鳴っている、こんな感じでした。

自分のDAPや聞く曲が合わなかったのかもしれませんが、この時は、やっぱりイヤホンの方がいいと思ってしまいました。

それから、このBOSE TriPortはほとんど使わず、壁のフックに引っ掛けたままにしていたところ、イヤーパッドがいつの間にかボロボロになって、サヨナラしてしまいました。

ノイズキャンセリングという新しい性能に魅かれて

私は集中したい時、よく音楽を聞きながら勉強等の作業をしていました。他人から見ると「うそ!?」と思われるかもしれませんが、私は音楽を聞きながらの方が作業がはかどります。

BOSE TriPortとサヨナラしてから、仕事関係の勉強をすることになり、集中できるようにという意味もあって、遮音性の高いと言われるSHUREのイヤホンE4Cを購入したのですが、購入当時はイヤーピースの選び方や装着方法が良く分からず、それほど遮音性は良くない、失敗した!と思っていました。

そんな時、オーディオテクニカからATH-ANC7というノイズキャンセリング機能を備えたヘッドホンが発売されました。

家電量販店に置いてあったので、試聴しようと思いましたが、コードがどこにあるのか分からず、店員さんに聞くのも面倒くさかったので、ろくに何の試しもせずに、勢いで購入してしまいました。

勢いで買ってしまったATH-ANC7の運命

このヘッドホンに関しては、音質云々という以前に、私には側圧が強くて10分もつけていられませんでした。

ノイズキャンセリングの聞き具合は、少し周囲の音が小さくなる程度で、完全なる静寂を想像していた私にとっては不満でした。

こんな感じだったので、聞き込む前に売ってしまい、音質は硬めだったと思いますが、音質についてはあまり覚えていません。

これ以来、DAPにはヘッドホンは合わないと思い、しばらくイヤホン中心の音楽生活を送ることになりました。

ヘッドホンの良さに目覚めてしまいました

イヤホンスパイラル真っ只中の頃、SONYのフラッグシップイヤホンMDR-EX1000の発売を知り、試聴に行きました。

音場が広く、クリアーで、音の解像度・音圧感も良好で気に入りましたが、本体が重くて大きく、耳掛け部分のテクノロートという素材感が自分に合わず、購入を見送ったのですが、その音が忘れられずにいました。

SONY MDR-Z1000を購入したせいで

SHUREのイヤホンSE535を購入しましたが、その音質等に満足できず、他のフラッグシップイヤホンを探していた頃、家電量販店のオーディオコーナーでたまたま目にしたSONY MDR-Z1000を暇つぶしに試聴してみました。

その音は非常にクリアーで、音にクリスタルのコーティングをしているようでした。左右の音場はそれほど広くはありませんでしたが、奥行きを感じ、側圧もそれほど強いとは思いませんでした。

ただ、低音の音圧感は余り感じられず、自分の使用しているSONY NW-A847というDAPのせいかなと思いました。ちなみに現在の環境では、しっかりとした低音も出ています。

その後、イヤホンの売り買いを頻繁にしているうちに、あのクリアーなMDR-Z1000の音が忘れられず、発売当時の価格は6万円ぐらいでしたが、ネット最安値では3万5千円程度まで値下がりしていたこともあり、ネット通販で購入しました。

このヘッドホンに出会って以来、DAPにヘッドホンは合わないという固定概念は払拭され、ヘッドホン関連の情報を頻繁にチェックするようになりました。

その後購入したヘッドホンたち

その後、以下のようなヘッドホンを購入しました。ヘッドホンの印象と共に記載します。

PIONEER RP-HX700

ドンシャリ気味ですが、刺さるような嫌な音は出しません。

低音の輪郭は甘めですが、力強く、ボーカルの引っ込み加減も極力抑えられたバランスです。

側圧は強めですが数十分で痛みが出るような強さではありません。

軽量コンパクトで、音楽を楽しく聞ける、1万円切る価格で購入できるヘッドホンです。

SONY MDR-1R

購入当初は低音が強く、曇った感じはありましたが、現在では、フラットバランスのまろやかな音で解像度が高く、非常に聞きやすい、付け心地が絶品なヘッドホンです。

SONY MDR-MA900

MDR-1Rと同じ音の傾向ですが、各音の音像(音の面積)が大きく、オールジャンル心地よく聞けるヘッドホンです。

ただ、側圧が緩すぎて下を向くとヘッドホンが落ちることがあったり、髪の毛がヘッドアームに引っかかって髪が抜けることがありました。

SONY MDR-XB1000

タイヤホンといわれるイヤーパッドがタイヤのような形状をしたヘッドホンです。DAP直差しでも迫力のある低音を出してくれますが、本体は非常に重く、首が疲れます。

ONKYO ES-FC300

かつてONKYOのコンポを持っており、その音が好きだったため、購入したヘッドホンです。

試聴段階でも自然な音色で、力強く、自分の期待通りの音でした。

しかし、眼鏡を付けている私は、その若干強めの側圧とイヤーパッドの形状から、メガネを付けている私は耳周辺の痛みを感じました。

音質的にはこのヘッドホンの上級グレードであるHF300の方が好みだったのですが、カラーバリエーションの好みでFC300を購入し、後日HF300のケーブルに付け替えました。

SHURE SRH1540

音場が異様に広く、明るめの音ですが、低音を含めた音の厚みを感じる心地よい音を出すヘッドホンです。

側圧はそれほど強くはなく、イヤーパッドの素材のおかげで快適なリスニングができます。

SONY MDR-1A

MDR-1Rと同様に非常に装着感の良いヘッドホンです。MDR-1Rよりドンシャリ感はありますが、弱ドンシャリという程度で、音量バランスを大きく崩すこともなく、MDR-1Rより音のきらめき感があります。

現在手元に残っているヘッドホンとその理由

今でも手元に残っているヘッドホンは、MDR-1R,MDR-1A,MDR-Z1000,SRH1540,RP-HX700です。

これらに共通しているのは、装着感に不満がないという点です。音でいえば、ONKYO FC300は大好きなヘッドホンでしたが、装着感に不快感があり、売ってしまいました。

ヘッドホンを複数持っている場合、装着にほんの少しでも不満があるものには、無意識に手が伸びません。

上記以外にもいくつかヘッドホンを所有していて、一時期はヘッドホンの置き場に困っていましたが、全く手が伸びないヘッドホンは、音質が気に入っていたものも含めて、全て売却してしまいました。

極論を言えば、MDR-Z1000,MDR-1R以外は全て売却しても構わないと思っています。

まとめ

ヘッドホンスパイラルが止まった理由

ヘッドホンスパイラルにハマっている時は、ベイヤーダイナミック、ウルトラゾーン、ゼンハイザー等の高額ヘッドホンも購入対象にしていましたが、上記の経験から、装着感・音質共に自分に合わないと感じたヘッドホンは購入対象から外しました

私はDAPでの使用、室内・外出先どちらでも使用できるという目的でヘッドホンを購入してきましたが、それも加味すると、値段ももちろんですが、装着感・音質の他に、ケーブルの長さや形状、ヘッドホン本体の重量、音モレの少なさ、遮音性の高さ等、多くの要件が加わります。

以前はこれらの要件を全て満たすかどうかは、購入してから気づくことが多く、購入時点では、どうにかなるだろうと思っていました。しかし、ヘッドホンの売り買いを繰り返してみて、どうにもならないことに気づきました。

新商品が出たら新しい技術に魅かれ、口コミで良いと言われるものは気になって仕方がなかったのですが、結局は、どんなに新商品が出ようとも、どんなに口コミの評価が高くても、自分にとってトータルバランスに優れたヘッドホンは数機種しかないと気付いたことが、ヘッドホンスパイラルを止めた要因でした。

イヤホンスパイラルが止まった大きな要因

イヤホンスパイラルにハマっていた私が、イヤホンをあまり購入しなくなった大きな要因は、こういったヘッドホンとの出会いによるものでした。

上記のように、手持ちの音楽再生環境に合ったヘッドホンが見つかった場合、イヤホンの価格より安いヘッドホンであっても、音質の面においてイヤホンを上回るヘッドホンが多いことを実感しました

左右の音場の広さはイヤホンと同じであっても、上下空間や奥行きはヘッドホンの方があり、各音の音像(音の面積)も大きく、スケールの大きい立体的な空間で、無理のない余裕を持った音が鳴ります。

上記のヘッドホンに出会ってから、5万円以上するイヤホンを買ってもその価格以下のヘッドホンの方が全体的な音質において満足度が高いことを実感し、これ以上イヤホンに音質を追求するのは止めようと思ったことが、イヤホンスパイラルを止めた大きな要因でした。

イヤホンはイヤホンで手軽で持ち運びがしやすいという大きなメリットがあるので、現在はシーンによって使い分けています。

皆さんにこれらのことが全て当てはまるとは思いませんが、少しでもスパイラルを止めたいと思っている方のきっかけになれば幸いです。

さて、次回は最終章としてDockケーブルを含めたポータブルアンプについてのお話をしたいと思います。イヤホン・ヘッドホンほどたくさん購入したわけではありませんが、購入・試聴を通して色々思ったことについて書こうと思っています。よろしければ、またお付き合いください。

関連事項

終わりのないスパイラルの止め方~最終章 ポータブルアンプ編~ 

各スパイラルを止めるための提案~スパイラル記事 番外編~

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