朝倉理恵 2ndアルバム「誰のために愛するか」レビュー

1973年に柏原芳恵さんもカバーした「あの場所から」でデビューした朝倉理恵さん。

クリスタルボイスは数あれど、朝倉理恵さんの声は、究極のクリスタルボイスと言っても過言ではない程、繊細で美しく、天翔ける高音の持ち主です。

朝倉理恵さんの事をご存じでない方は、音楽配信サイトや動画サイトなどで「さよなら、今日は」辺りを聴いてみて、気に入ったら是非他の曲も追ってみてください。

先日、新宿のディスクユニオン昭和歌謡館で、朝倉理恵さんの2ndアルバム「誰のために愛するか」を見つけました。

価格は590円でしたが、盤面状態も良く、高音の割れやスクラッチノイズもほとんど気になりませんでした。

以前に、朝倉理恵さんの音楽活動の概要を書きましたが、今回は、この2ndアルバムの雰囲気、アルバムから派生する話などを書いてみたいと思います。

朝倉理恵の活動概要とおすすめ曲

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2ndアルバムから広がる世界

この2ndアルバム「誰のために愛するか」は、1974年5月1日に発売されました。

封入されているパンフレットは、とっても見やすく書かれており、各楽曲の譜面も記載されています。

(収録曲とアルバムの雰囲気)

収録曲は以下の通りです。

なお、収録曲の内、朝倉理恵名義で発売されたシングル曲、シングル曲のB面は、カッコ書きで記載しておきます。

(A面)

  1. 風の中の日々
  2. 誰のために愛するか(4thシングル)
  3. 目覚めた時には晴れていた
  4. ちいさな贅沢
  5. あなた
  6. さよなら、今日は(3rdシングル)

(B面)

  1. 武蔵野にて(7thシングル「春の雨はやさしいはずなのに」B面)
  2. 月になった恋人(8thシングル「つる姫じゃーっ!」B面)
  3. 風のマドリガル
  4. あのひとは飛んでった
  5. 風の中の日々(4thシングル「誰のために愛するか」B面)
  6. 愛の伝説

全体的にマイナー調(悲し気な雰囲気)のメロディーが多いですが、時にスウィングしたりドラマティックさを演出するリズムが、湿りがちなメロディーに爽やかさを与えています。

中には、「ちいさな贅沢」や「月になった恋人」のような可愛らしくポップな曲も収録されています。

A面1曲目の「風の中の日々」は、B面5曲目の「風の中の日々」の2コーラス目の頭だけをアコースティックギターの伴奏で歌い、1分もしない内に朝倉理恵さんのスキャットと伴にフェイドアウトする曲です。

作曲家とカバー曲について

作詞は阿久悠さんなど様々な方がされていて、B面3曲目の「風のマドリガル」は、朝倉理恵さんが作詞しています。

「風のマドリガル」は、サイモンとガーファンクルのスカボロフェアのような曲で、南野陽子さんの同タイトル曲とは全く関係ありません(;^ω^)

作曲は「あなた」を除いて、全て坂田晃一さんが担当しています。

坂田晃一さんは、ビリーバンバンの「さよならをするために」、西田敏行さんの「もしもピアノが弾けたなら」、杉田かおるさんの「鳥の詩」、下成佐登子さんの「Mrs.メランコリー」といった曲を作られており、こういった抒情的、時には大らかで心に染み渡るような曲調が、この2ndアルバムには散りばめられています。

このアルバムには、カバー曲が何曲か収録されています。

A面3曲目「目覚めた時には晴れていた」は、1971年に赤い鳥がシングルとしてリリースした曲で、1974年にはビリーバンバン、1976年には伝書鳩がカバーしました。

記憶にほとんど残っていませんが、私は伝書鳩のバージョンを聴いていたと思います。

伝書鳩の歌う「目覚めた時には晴れていた」は、1976年にテレビで放送された浅丘ルリ子さん主演ドラマ「二丁目の未亡人は、やせダンプといわれる凄い子連れママ」の主題歌で、私は母とこのドラマを見ていました。

A面5曲目「あなた」は小坂明子さんの曲のカバーで、ピアノを中心とした落ち着いた雰囲気にアレンジされています。

B面4曲目「あのひとは飛んでった」は、高橋基子さんのシングル「ビビビのビ」のB面に収録されていた曲です。

高橋基子さんは、1967年に始まったニッポン放送の「ザ・パンチ・パンチ・パンチ」というお色気ラジオ番組の初代パーソナリティで、川口まさみさん、シリア・ポールさんと3人でパンチガールと呼ばれていました。

このパンチガールは、メンバーチェンジを繰り返していきますが、1979年には歌手デビュー前の松田聖子さんがパンチガールとして活躍していました。

B面6曲目「愛の伝説」は、1973年の日本テレビのドラマ「さよなら、今日は」の主題歌で、まがじんというグループが歌っていました。

このドラマのエンディング曲は、朝倉理恵さんの「さよなら、今日は」でした。

まとめ

朝倉理恵さんの透明感のある声は、デビュー間もない頃の八神純子さんの声にも似ていると思います。

こういった透き通る朝倉理恵さんの声と坂田晃一さんの曲はピッタリで、マイナー調の曲が多いにも関わらず、清涼感があります。

きっと疲れた心身を癒してくれると思いますので、気になったら聴いてみてください。

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