パイオニア SE-CH9T 試聴レビュー~広大な空間とダイレクトな音~

2017年3月に発売された、パイオニアの1万円ちょっとのSE-CH9Tというイヤホンですが、パイオニアが出すイヤホンという事で、質実剛健な音を聴かせてくれそうな気がして、発売前から気になっていました。

しかし、そのボディーの太さからフィット感は悪いだろうと思い、発売後も試聴すらしませんでしたが、他のイヤホンの試聴ついでに、耳にはめるだけはめてみようと思い、装着したところ、装着感の悪さを感じなかったので、そのまま試聴することにしました。

先日、色々なイヤホンを試聴してきましたが、その中で、一番価格以上の音を聴かせる良いイヤホンだなと思ったのは、このSE-CH9Tでした。

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パイオニア SE-CH9Tの見た目と音

試聴に使用したDAPは、SONY NW-ZX2で、音響エフェクト等は全てオフの状態です。

試聴曲は以下の曲を1コーラス程度、何度か聴きました。ファイル形式は全てflacです。

  • 淋しい熱帯魚(Wink)
  • LA Vie En Rose(手嶌葵)
  • ギミチョコ(BABYMETAL)
  • 卒業(斉藤由貴)
  • みずいろの雨(八神純子)
  • 石鹸色の夏(斉藤由貴)
  • インフルエンサー(乃木坂46)

なお、スペック等については、公式サイト等でチェックできると思いますので、ここでは簡単な紹介のみにさせていただきます。

見た目とフィット感

コードを耳に掛ける、いわゆるSHURE掛けをするタイプのイヤホンです。

本体からは真鍮の筒が伸びていますが、この筒の部分は、イヤーピースに向かって細くなっていきます。

ただ、通常のダイナミック型イヤホンの径よりは太いです。

そのため、SE-CH9Tは耳の奥にねじ込むタイプのイヤホンではなく、耳の穴の入り口を塞ぐ程度の装着となります。

耳の穴が小さい方は、もしかするとフィット感が合わないことも考えられますので、購入候補に挙げられている方は、必ず試着してみてください。

私は、全く違和感なく、ピタッと耳に収まり、付属のイヤーピースの装着感も良好でした。

イヤーピースを取り外し、裏から見てみると、スクリューのような仕切りがいくつもあり、耳への追従性を上げるための工夫がなされているようでした。

SE-CH9Tはmmcx端子のリケーブルできるイヤホンですが、付属品に、コネクターシールドというゴムのような素材の小さな筒が同梱されており、これを本体とケーブルの付け根に装着すると、接続部分の安定性が高まるようです。

音質について

音色は明るすぎず、暗すぎずといった自然な感じを受けました。

音のバランスは、若干低音が多めですが、低音が他の帯域の音に被ることはなく、他の音が聴こえづらいという事はありません。

この低音には重くキレがあり、解像度(細かな音が聴こえる度合い)も良いので、バスドラムとベースギターがきちんと分離し、ベースラインを追う事も出来ます。

ボーカルの厚みは、暑苦しい感じでもなければ、薄っぺらい感じでもなく、適度な厚みに感じられました。

ダイナミック型のイヤホンのボーカルは、カサついて艶を感じられないものも多く存在しますが、このSE-CH9Tは、カサツキは感じず、ほんのりとではありますが艶を感じます。

シンバル・ハイハットといった高音は、キラキラした音色ではありませんが、金属感を伴った自然な音色です。

音場はかなり広めです。多くのイヤホンは、音場が広いというと左右、もしくはこれに上方向の空間が加わった広さですが、SE-CH9Tは、奥行きと下方向にも空間を感じました。

下方向の空間は、耳から顎の辺りぐらいまでの広さを感じました。

下方向の空間は、数万円程度のイヤホンでは、中々感じ難く、ハイブリッド等の多ドラ(多数のドライバーを積んだイヤホン)で、かつ、10万円を超えるようなイヤホンでしか中々味わえないものなので、イヤホンの音場を重視する方は、是非一度試聴してみてください。

ケーブルがグランド分離仕様になっているためか、左右の音の分離が非常に良く、強いステレオ感があります。

音場の中央に大きな空間が広がり、その中央の空間に、音像が大き目のボーカルが定位します。

ボーカルの音像が大きいにもかかわらず、それ以上に中央の空間は広いため、音場にはまだまだ余裕を感じ、聴いていて、スカーとか、スパーというような気分を覚えます。

先程、ボーカルの厚みは、厚すぎず薄すぎずと書きましたが、ボーカルの音像が大きいため、ボーカルの力不足は感じませんでした。

今回試聴した曲の中で、聴いていて一番気持ちが良かったのは、BABYMETALの「ギミチョコ」でした。

顎の下辺りで重く切れのあるバスドラムとベース、左右の広い空間でステレオで鳴り響くザクザク刻むギターなど、迫力満点でした。

まとめ

5000円前後、1万円前後辺りのイヤホンは、種類が多く、いわゆる激戦区です。

広めの空間で元気な音を出すイヤホンはいくらでもありますが、ここまで空間が広大で、質を伴った元気いっぱいのイヤホンは、この価格以上のイヤホンでも中々ありません。

個人的には、SE-CH9Tは、3万円程度のSONY XBA-N3に匹敵する音質を持っていると感じました。

フィット感に問題がなければ、買いの1本です。

★Amazon パイオニア SE-CH9T商品紹介ページはこちら 

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