SONY NW-ZX300試聴レビュー②~バランス編~

前回は、NW-ZX300のUI(ユーザーインターフェイス)の動きや、NW-ZX2との比較におけるアンバランスの音のチェックをしてみました。

★前回のレビューはこちら

今回は、再度、NW-ZX300の試聴をし、NW-ZX300のアンバランスとバランスの音質差、PHA-2のアンバランスとNW-ZX300のバランスの音質差、そして、前回チェックできなかったUIの気になる点をチェックしてきましたので、そのレビューをしたいと思います。

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バランス接続の良さって何?UIはどうなの?

前回は、SONYのモニターヘッドホン MDR-Z1000を使って、NW-ZX300の試聴をしましたが、今回は、SONY MDR-1Aを使用し、アンバランスとバランス接続の音質を聴き比べてみました。

最初に、気になっていたUIの事について書いてみたいと思います。

UIの動作と仕様について

今回、UIについてチェックしたのは、以下の3点です。

  1. アーティストや曲などは、アイウエオ順(50音順)に並ぶのか
  2. 本体とmicroSDに収録された曲が混在したプレイリストは作成できるのか
  3. ハードウェアボタンのレスポンス

まず、1番目ですが、これは、SONYのホームページにて、NW-ZX300の詳細仕様を見ていた時、「50音順並び替え」にチェックが入っていなかったので、今までのウォークマンのように、アーティスト名、曲名が50音順に並ばず、漢字になると、他社のような漢字コード順みたいになってしまうのか気になりました。

チェックしたところ、今までのウォークマン同様、ひらがな、カタカナ、漢字が混在して、アイウエオ順に並んでいました。

サーチ画面において、画面右に現れるバーに指をあて、上下にスライドすると、高速サーチが出来ますが、この時、「A」「あ」などの頭文字が画面中央に現れ、現在、どの辺りを検索しているのか分かるようになっています。

2番目のプレイリストですが、チェックしてみたところ、NW-WM1シリーズのように、本体メモリーとmicroSDに入っている曲が混在したプレイリストを作成することはできませんでした。

NW-ZX300本体で、これをするには、やはりブックマーク機能を使用するしかないと思われます。

あと、プレイリストの曲順変更や曲の削除はできませんでした。

NW-ZX2では出来ますが、NW-ZX300で、こういった細かい作業をするには、SONYの新しい音楽管理ソフト「Music Center for PC」を使用する必要があると思われます。

3番目のハードウェアボタンのレスポンスですが、音量調整はボタンにリニアに反応していました。

曲送りに関しては、ワンテンポ遅れる感じです。

1曲送りぐらいなら、特に気にならない範疇だと思います。

ちなみに、曲送りボタンを3連打した際のレスポンスは、ちょっと分かりづらいかもしれませんが、以下の動画で確認してみてください。

NW-ZX2もワンテンポ遅れる感じはありますが、NW-ZX300よりは動きが素早いです。

NW-ZX300のアンバランスとバランス接続の音質比較

ヘッドホンは、持参したSONY純正高品質ケーブルMUC-S12SM1にリケーブルしたMDR-1Aと、ソニーストアに展示してあったMDR-1ABPを使用しました。

試聴曲として使用したのは以下の通りで、「淋しい熱帯魚」以外は、全てハイレゾ音源です。

  • 残酷な天使のテーゼ(Director’s Edit.Version)(高橋洋子)
  • 星空のディスタンス(ALFEE)
  • 今だけの真実(斉藤由貴)
  • 北ウイング(中森明菜)
  • 探偵物語(薬師丸ひろ子)
  • 淋しい熱帯魚(Wink)※CDからFLACで取り込み

NW-ZX300のアンバランスとバランスの音質差

NW-ZX300は、ソースダイレクトをオンにした状態で試聴しました。

上記の曲で、アンバランスで聴いてから、バランスを聴くという作業を何度も繰り返してみました。

曲によって若干印象が異なる場合もありましたが、総じていうと、バランス接続にすると、音のセパレーションが良くなり、低音のボワっとした空気がかなり減ります。

MDR-1Aは、高解像度で、中高音がキラキラし、空気感を伴った力強い低音が出るといったイメージのヘッドホンですが、アンバランス接続では、まさにそんな音が出ます。

バランス接続に替えると、このイメージのまま低音がかなり締まります。

ボワっとした低音にまとわりつく空気が消え、すっきりとした力強い低音になります。

ボーカルに関しては、心なしかアンバランス接続よりも、ザラつくような粗さがなくなったように感じました。

空間のイメージを視覚化すると、以下のような感じです(汚い絵ですみません)。

バランス接続は、楽器の音が左右にキレイに分離し、中央の空間がすっきりしています。

そのすっきりした空間にボーカルが定位するので、かなりボーカルがクリアに聴こえます。

一方、アンバランス接続では、何となくボーカルの周辺に楽器の圧を感じ、バランス接続と比べると、すっきりした感じが薄れます。

NW-ZX300のバランスとPHA-2の音の比較

バランス接続の音を知ったら、アンバランス接続の音は聴けなくなるのか…..

ふと、そんな疑問を持ったので、持参したNW-ZX2とSONYのポータブルアンプPHA-2を接続した音と、NW-ZX300のバランス接続の音を聴き比べてみました。

セパレーションの良い、空間のすっきりとした感じは、やはりNW-ZX300の方があります。

ただ、PHA-2から出る音は、すっきりと迫力をうまくブレンドしたような感じで、NW-ZX300のバランスの音を聴いたら、PHA-2の音は聴けないという感じは、個人的にはしませんでした。

NW-ZX300のボーカルは艶やかで、クリスタルを思わせるような質感ですが、その音が生々しいかと言われると、ちょっと綺麗すぎるきらいがあります。

PHA-2のボーカルは、NW-ZX300より厚みがあり、キレイというより生々しく聴こえます。

PHA-2の低音は、低音の出す空気をまといながらも、重く芯のしっかりとした音なので、全体的な音の迫力という点においては、PHA-2の方が感じやすいと思います。

よって、音楽を、すっきりとした空間と締まった低音といった高品位なデジタル的な音質で聴きたい時はNW-ZX300のバランス、レコードのような温かみと厚みや、良い意味での雑味を持った音質で聴きたい時は、PHA-2といった具合に、使い分けができると思います。

まとめ

UIに関しては、便利に色々な聴き方をしたいと思われている方にとっては、かつてのアンドロイドを搭載したNW-F880シリーズ、NW-ZX1/ZX2の方が、プレイリストや検索ボックス等、様々な場面において、自由度が非常に高いので使いやすいと思いますが、NW-ZX300も良くできたUIで、現行の他社のDAPと比べて、非常に使い易いUIだと思います。

音質に関しては、スマホやDAPの入門機と比べても、その音質の良さをはっきりと感じ取れるレベルにあるので、こうしたステップアップを検討されている方には、非常におすすめできるDAPです。

NW-ZX300は非常に可搬性に優れているため、既に高額で重量のあるDAPやポータブルアンプをお持ちの方にとっても、気軽に持ち出して、かつ高音質で聴きたいといった要望を満たしてくれるDAPだと思います。

ただ、今回、アンバランスはアンバランスなりの良さもあると感じましたので、もし、現在アンバランスで気に入っている環境が構築できている方で、NW-ZX300の購入を検討されている場合、それらの機器は処分せずに、NW-ZX300と併用されるのが良いと思います。

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