SONY MDR-1Aはリケーブルやポータブルアンプがなければ使えないのか?(2)

前回は、SONYのヘッドホンMDR-1AをNW-ZX2に直差し、又はポータブルアンプPHA-2を使用して、付属ケーブルと純正高品質ケーブルMUC-S12SM1の音質の聞き比べをしました。

今回のPart2では、DAPをipod shuffle、SONY NW-S784、SONY XPERIA Z2 TABLETに変え、同様の聞き比べをしたいと思います。

なお、Part1にて、MDR-1Aの聴き比べのポイント、趣旨、試聴環境等を説明していますので、もしこのPart2から入られた方は、Part1から順に読み進めていただくと、分かりやすいと思います。

★MDR-1Aレビュー Part1はこちら

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ipod shuffle直差しでの付属ケーブルとSONY純正の高品質ケーブルMUC-S12SM1の聞き比べ

淋しい熱帯魚

付属ケーブルでの試聴

音色は全体的に、明るすぎず、暗すぎず、自然な音色です。

バスドラムは少し強めに感じます。切れについては、切れすぎず、甘すぎずといったところでしょうか?

細かい音については、意識すればきちんと聞こえます。

前方への奥行を感じますが、その空間の音というか空気感は暗めな感じを受けます。

高品質ケーブルでの試聴

音色は全体的に、少し明るめです。

バスドラムの音量は、自然(フラット)な感じです。切れについては付属ケーブルと変わりません。

解像度は付属ケーブルと変わりません。

告白の噴水広場

付属ケーブルでの試聴

音色は全体的に自然な感じです。

スネアに切れがあります。

ベースの量はフラットで、ベースラインもはっきり分かりますが、若干力強さに欠ける感じがします。

ハイハットのアタック音が少しつぶれ気味で、シャラシャラとした音に聞こえます。ただ、耳障りなシャリシャリ音ではありません。

高品質ケーブルでの試聴

音色は、全体的に少し明るめです。

スネアのアタック音が少し強めです。

ベースに関しては、付属ケーブルと変わりありません。

ハイハットのアタック音が少しつぶれ気味で、少し耳障りなシャリシャリに足を踏み入れている感じがしなくもないです。

La Vie En Rose

付属ケーブルでの試聴

前方への奥行を感じます。

音色・音量ともに自然で、ボーカルは艶を感じます。

ウッドベースのアタックの切れ具合も切れすぎず、甘すぎず、自然な感じです。適度なふくらみがあります。

高品質ケーブルでの試聴

奥行感は普通です。特に広い狭いは感じませんでした。

音色は全体的に明るめです。

ウッドベースの量はフラットで、アタック音は付属ケーブルと比べて、若干弱く感じます。そして、ウッドベースの音の鳴り・ふくらみはあまり感じません。

Spread Your Fire

付属ケーブルでの試聴

音色は全体的に自然で、前方への奥行を感じます。

全体的に力強さが今一つな感じで、バスドラムの切れが甘く、バスドラムの連打が若干ではありますが、つながり気味です。

ライドシンバルを叩いた時の余韻はほとんど感じません。

高品質ケーブルでの試聴

基本的に付属ケーブルと同じですが、ライドシンバルの余韻を少し感じます。

SONY NW-S784直差しでの付属ケーブルとSONY純正の高品質ケーブルMUC-S12SM1の聞き比べ

淋しい熱帯魚

付属ケーブルでの試聴

音色は全体的に明るめです。

バスドラムの量は多めで、重いです。

ボーカルに艶を少し感じますが、若干遠くで鳴っている感じがします。

解像度は特に良い悪いとも感じませんでした。

高品質ケーブルでの試聴

音色は全体的に自然な感じです。

バスドラムと解像度に関しては付属ケーブルと同じです。

ボーカルはやや艶がある感じで、付属ケーブルより一枚ベールを取った感じのクリアーさを感じました。

告白の噴水広場

付属ケーブルでの試聴

音色は全体的に少し明るめです。

スネアの切れがあります。

ベースは少し強めで、切れは少し甘く、ブリブリとした音というか若干割れ気味な音にも聞こえます。

ハイハットのアタック音は少しつぶれ気味で、シャリシャリ気味にも聞こえます。

高品質ケーブルでの試聴

音色は全体的に自然な感じです。

ベースとハイハットについては、付属ケーブルと同じですが、ハイハットのシャリシャリ感が少し強まったような感じがしました。

前方への奥行を感じます。

La Vie En Rose

付属ケーブルでの試聴

前方への奥行を感じます。

ウッドベースの音は少し強めで、切れは普通です。ベースラインは分かります。

ボーカルは若干硬めな感じを受けました。

高品質ケーブルでの試聴

奥行き感は付属ケーブルと比べると、少し落ちたような気がします。

ウッドベースの音量はフラットで、切れは若干甘い感じです。ベースラインが少しぼやけます。

ボーカルの音色は自然な感じです。

Spread Your Fire

付属ケーブルでの試聴

音色は自然で、前方への奥行感を感じます。

バスドラムの力強さが今一つですが、切れはあります。

ライドシンバルの音の余韻はほとんど感じません。

高品質ケーブルでの試聴

基本的には付属ケーブルと変わりませんが、少し力強さは増し、細かい音が聞こえやすくなりました。ただ、バスドラムの切れは、少し甘い感じがしました。

SONY XPERIA Z2 TABLET直差しでの付属ケーブルとSONY純正の高品質ケーブルMUC-S12SM1の聞き比べ

淋しい熱帯魚

付属ケーブルでの試聴

音色は全体的に明るめで、左右と前方の奥行感を広めに感じます。

少しバスドラムの音が強く、切れと重みがあります。

ボーカルは艶と滑らかさがあります。少しですが、se846の音も思い出しました。

解像度は特に良くも悪くもないです。意識すれば細かい音も聞こえます。

高品質ケーブルでの試聴

バスドラムの音量は付属ケーブルより少し減る感じですが、ベースの音は付属ケーブルより強く感じました。

空間は、付属ケーブルより少し狭くなった気がします。

解像度は変わりません。

ボーカルが少し明るくなり、若干サシスセソが気になり始めるぐらいの感じがありました。

告白の噴水広場

付属ケーブルでの試聴

ベースの量は多めで、切れがあり、自然な音色です。

スネアのアタック音は少し弱めで、そのせいか切れも若干ですが甘く感じます。

ハイハットの音は、さらさらした感じです。

高品質ケーブルでの試聴

ハイハットの感覚は同じです。

ベースの量はフラットな感じで、特に主張している感じはありません。切れと音色は同じです。

スネアのアタック音は弱くも強くもなく普通です。

空間と解像度が付属ケーブルと比べると少し上がり、広さと細かい音が自然と聞こえてきます。

La Vie En Rose

付属ケーブルでの試聴

ウッドベースの音量はフラットで、切れと適度なふくらみがあります。

音色は自然で、ボーカルに艶があり、ざらつきを感じません。

高品質ケーブルでの試聴

ウッドベースの音量は強めで、切れと適度なふくらみがあります。

音色は明るめで、ボーカルに若干のざらつきを感じます。

Spread Your Fire

付属ケーブルでの試聴

全体的な音色は自然な感じですが、パワーの弱さを感じます。

バスドラムの切れはありますが、切れ切れという感じでもありません。

ライドシンバルがはっきりと聞こえます。

高品質ケーブルでの試聴

付属ケーブルとほぼ同じですが、解像度が少し上がったように感じ、細かい音が意識しなくても聞こえてくる感じがします。

まとめ

MDR-1Aを2回に渡ってレビューさせていただきましたが、今回のレビューをするにあたって、私自身、何かの傾向が掴めるかなと思いながら試聴を始めたのですが、思った以上にまちまちな結果となりました。

高品質ケーブルに変えると、こんな傾向になる等のまとめをしたかったのですが、結果は、使用するDAP、聞く曲、どのような傾向のポータブルアンプを使うかによって、MDR-1Aは色々な顔を見せてくれることが分かりました。

これなら、レビューする人の環境によって、評価が大きく、又は少々違うのは理解できます。

一応、今回の疑問点の結果を書いておこうと思います。

低音がぼわつく、締まりがない?

今回使用したDAP、試聴曲では、低音がボワつくことはありませんでした。若干切れが甘くても、ベースライン、バスドラムのキックの音が、分からないというレベルではありません。

この切れの甘さをボワつくと表現する人はいるかもしれません。

低音の量が多く、中高音に被る?

今回使用したDAPでは、どの条件で試聴しても、低音の量の多い少ないはあったとしても、その低音の量のせいで、ボーカルやハイハット・シンバルの音が埋もれて聞きづらいということはありませんでした。

SONY純正の高品質ケーブルMUC-S12SM1に交換したら、本当に別物のように音が良くなるのか?

音の良し悪しの判断は、個々人の良い音の定義によるので何とも言えませんが、音の傾向は多かれ少なかれ変わります。この変化は、使用するDAPや曲によって異なるので、高品質ケーブルにしたからこう変わるとは言い切れません。

レビューサイトの評価で、「高品質ケーブルに変えたら低音の締まりが良くなった」という表現を見かけますが、低音の締まりが良くなること=低音の質が良いとは言いきれません。

低音の締まりが良くなっても、その芯が太い場合、スピード感のある曲では、切れが悪く、低音がもたついて聞こえることがあります。

このMUC-S12SM1というケーブルを使用すると、音のキャラクターが変わるため、高品質ケーブルを買って失敗したと思うことはないと思います。

聞く曲、DAP、その日の気分によってケーブルを交換することで、違った雰囲気を味わえるので、気になっている方は「音質が良くなるから」という動機で購入するより、「違ったキャラクターの音で楽しんでみたい」という意味で購入し、色々試してみると面白いと思います。

ポータブルヘッドホンの割には、ポータブルプレイヤーで鳴らしづらく、ポータブルアンプの導入により、音に対する不満がなくなった?

私はポータブルアンプがないと鳴らしづらい(性能が発揮できていない)とは感じませんでした。それぞれのDAPのキャラクターに合わせた音をきちんと出していると思います。

ただ、鳴らしやすい、鳴らしにくいという表現の根拠は個々人の考え方によって変わるので、レビューサイトの「鳴らし~」という言い回しは、あまり気にしないほうが良いと思います。

MDR-1Aは、これだけ色々な顔を見せてくれるので、使用するポータブルアンプによっても音の評価は全く違うと予想されます。

今回はPHA-2というパワー感を出すタイプのアンプを使用したので、今回行った全レビューの中で、一番厚みとパワーがある感じになりましたが、これもそれぞれの好みで、この感じを「厚みや力強さが増したからいい音だ」と思うのか、「音が暑苦しくなった」と思うのか意見が分かれることと思います。

最後に

フィット感、重量、見た目、音楽を楽しく聞かせてくれる、こういったトータルバランスの高い製品はあまり多くありません。

私も色々ヘッドホンを試聴、購入してきましたが、この製品は売らずに手元に置いてあります。

音楽を聞こうと思ったときに自然に手が伸びるのは、たくさんヘッドホンを持っていたとしても、やはりこういった装着感の良い物になります。

2万円台でヘッドホン購入を検討されている方は、是非このMDR-1Aを候補に入れて試聴してみてください。

★Amazon MDR-1A(Limited)商品紹介ページはこちら

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