ユーミンとポエムな女の子~中学生の恋~

初めに言っておきますが、これはユーミン(松任谷由実さん)に関する話ではありません。

私の中学生時代のへんてこな恋愛に関する思い出話です。

私が中学に入学する前後は、ちょうど校内暴力が社会問題になっている時代でした…

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近くにいるのに遠い関係

中学ってどんなところ?

私が小学6年生の時に、ちょうど金八先生Ⅱが放送されていて、「中学校って怖い💦」と思っていました。

実際に、私が行く予定の中学校は、生徒が窓ガラスを割ったり、卒業式の時には先生の車を壊したりする生徒がいたようで、中学入学が近づくにつれて、「加藤優や荒谷二中の生徒みたいなやつがいたらどうしよう💦」なんてちょっと怯えていました。

しかし、私が入学する時に、一番のワルと言われた生徒が卒業したようで、取り越し苦労に終わりました。

ただ、私が中学入学後の初めての卒業式の時には、その卒業した先輩がお礼参りに来るとかこないとかで、先生たちの車は通常の駐車場ではなく、校庭の真ん中に止め、若干名の警察・パトカーも来ていました。

そんな光景も見ましたが、テレビで見たような校内暴力もなく、快適な中学校生活をスタートすることが出来ました。

入学早々、私は教科書を紛失しましたが、結局のところ、私の前の席と後ろの席のクラスメートが相談して私の教科書を隠したという事が分かり、いきなり嫌な奴!と思いましたが、その後、何故か仲の良い友達になりました。

中学では自分の通っていた小学校以外からも沢山の生徒が入って来たので、見たことのない男子女子にキョロキョロ。

小学校時代にはいなかったキャラクターの生徒がいたりして、とても楽しいクラスでした。

中学で一目惚れした女の子

以後の話を分かりやすくするため、便宜上、私の名前は「まちろ」、仲良しグループのおせっかいな女の子の名前は「典子」、好きになった女の子の名前は「久美子」とします。

私のクラスは男子も女子も比較的仲が良く、男女問わずよく話をしていました。

私は早々に2人の男子と2人の女子と仲良くなり、いつの間にか5人で交換日記をするような関係になっていました。

そのグループの2人の女子はどちらもかわいくて、「どちらかと付き合うことになるかも…」なんて思っていたら、知らない内に私以外の2人同士がカップルになり、意気消沈。

そんなある日のこと、他のクラスのある女の子に目を奪われました。

身長が高くスラっとしていてショートヘア、アイドルの倉田まり子に似た顔立ち。

しばらくの間は一人胸の中でいいなと思っていただけでしたが、ある日、例の仲良しグループの典子に、〇組の倉田まり子似の女の子が気になっているみたいな話をしたら、「あの子、私と同じ書道部の子で久美子ちゃんって言うんだよ!私がまちろが好きだってこと言っておいてあげるよ!」って言いだして、「やめてくれー💦」と言いましたが、典子は久美子ちゃんに言ってしまいました。

それから奇妙な関係が始まりました。

直接話をしないまま…

しばらくして、典子から手紙をもらいました。

「これ久美子ちゃんから預かったまちろ宛ての手紙。私が間に入って手紙のやり取りをするから、久美子ちゃんに手紙を渡したい時は私に言ってね!」

何か知らないけど典子は張り切ってました(;’∀’)

私と久美子ちゃんは、お互いに話をすることが恥ずかしく、この手紙のやり取りをずっと続けました。

中学2年になった時、典子とは別のクラスになり、その時から手紙はお互いの下駄箱に入れるようになりました。

久美子ちゃんから来る手紙は、封筒の中にいい香りのする押し花なんかが入っていたりして感激していましたが、手紙の内容は当初からよく理解できませんでした。

久美子ちゃんの手紙は、ほぼポエム。

「私はアザミ…あなたを遠くから見つめる…」

最近こんなことがあったとかそういう内容でもないし、自分の事が好きなのかいい友達と思っているのかすら分かりませんでした。

久美子ちゃんはユーミンが大好きで、時々、カセットテープも下駄箱に入っていました。

手紙には「私の大好きなユーミンを聴いてみてください。私、録音ヘタだけどゴメンね。」と書いてありました。

「録音の上手い下手ってどういうこと?」とちょっと疑問でしたが、家に帰ってそのカセットテープを再生してみたところ、意味が分かりました。

「ガチャ…うん…”悲しい~ことが~ある~と~🎶”…ドタドタ…シーッ!…」

録音ボタンを押す音、久美子ちゃんの咳払い、久美子ちゃんの家族の足音と思われる音、久美子ちゃんの家族を注意する声…

そう、久美子ちゃんの録音方法は、スピーカーの前にラジカセを置いてダイレクトに録音するやり方でした。

何度聴いても、音楽よりも周りで鳴っている音に気を取られ、曲に集中できませんでしたが、久美子ちゃんの選曲は、荒井由実さん時代の曲が多かったように記憶しています。

私はギター部で部室がなかったので、放課後教室で中村雅俊さん、村下孝蔵さん、松山千春さん、オフコースなどの弾き語りをしていましたが、久美子ちゃんはどこからか私を見ていたようで、時々「あなたの歌声は…まるで○○のようで…」なんて書いてある手紙をもらいましたが、私はその○○や以後の文脈が何のことだかいつもさっぱり分かりませんでした。

そんな関係を続けているうちに、久美子ちゃんと同じクラスの私の親友が「あいつは頭がいいけど嫌な奴」みたいな言い方をするし、私も手紙の内容がよく分からないので、徐々に久美子ちゃんに対する気持ちが薄れて行きました。

そんな時、久々に典子と話す機会があって、自分の今の久美子ちゃんに対する気持ちや、今自分のクラスでちょっと気になっている子がいるみたいな話をしたら、それを久美子ちゃんに言ってしまったようで、それからしばらくの間、久美子ちゃんから来る手紙は哀愁劇場でした。

「私は影…ひっそりと見つめるアザミ…初めから私はあなたに近づけるはずもなく…」

何かこういう手紙をもらい続けるのもつらくて、どうしようかなと思っていた時に、久美子ちゃんの友達で、私にも近い友達の女の子から、「久美子ちゃんが最後にバレンタインデーのチョコを直接渡したいって言ってるから、〇月〇日の〇時に○○小学校の校門辺りに行ってあげて」と言われました。

指定された日は、何だか忘れましたが平日の休校日でした。

一度も話したことがないのに、ここへ一人で行く勇気がなく、友達2人に「頼む、ついて来てくれ!久美子ちゃんが来たらどこかに隠れていてくれればいいから」と言って一緒に来てもらいました。

遠くから久美子ちゃんらしき女の子が歩いてくるのが見えて、友達は小学校の庭の木に隠れました。

そして初めてのご対面。

「はい、バレンタインのチョコ…」

「ありがとう…何かゴメンね…」

「何で謝るの?…」

「いや、何でだか分からないけど、ゴメン…」

そんな会話をしている時、ちょうど小学校は休み時間で、ある小学生が窓から顔を出し「おー、バレンタインのチョコ渡してるぞー、ヒューヒュー!」と言ったら、あちらこちらの窓が開いて、「ヒューヒュー!あっついねー!」の大合唱。

校庭の木の陰に隠れていた友達が小学生に向かって「テメーら、こっちは中学生だぞ、小学生のクセになめんなよ!!」「うるっせー、バーカ!」というバトルが始まりました。

久美子ちゃんと初めてご対面した恥ずかしさと、私の背後で行われている友達と小学生のバトルの恥ずかしさで、もうそれ以上何も話せなくなりました。

初めて近くで見て話をした久美子ちゃんはメチャクチャかわいくて、「はて、何でお別れするんだろう?」と自分でも疑問でした。

そもそも、この関係が付き合っていたことになるのか分かりませんでしたが、久美子ちゃんが去った後は激しく後悔。

家に帰ってもらったチョコの箱を開けてみると手作りの大きなハート型でした。

手紙が添えられていましたが、今ではどんなことが書いてあったのか覚えていません。

ただ、これが私の初めてもらったバレンタインチョコで、もったいなくて食べる気になれず、何年も私の机の引き出しに入ったままでした。

ある時、久々にチョコを箱から出してみたら溶けて変形していました。

「エアコンのない私の部屋で、よくぞこの程度の変形で頑張ってくれてありがとー」とチョコに感謝しました。

それから時は流れ、成人式の会場に行った時、久々に久美子ちゃんを見ました。

振袖の似合う中学の時よりもかなりの美人になっていました。

それゆえ、近寄りがたく、遠くから見つめるだけで成人式は終わってしまいました。

噂で聞いたところによると、着物関係のミスコンで優勝したらしい…

それ以来、私は「ドラえもん、お願い、俺をタイムマシンに乗せて、手紙のところからやり直させておくれ~」とドラえもんが家に来てくれることを真剣に願う日々が始まったのでした。

おしまい<m(__)m>

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