ハードロックの「捨て曲」って何?

皆さん、「捨て曲」って言葉をご存知ですか?J-POPのアルバムレビューではあまり見かけまない言葉ですが、ハードロックのアルバムのレビューでは、よく見聞きする言葉です。

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捨て曲が名曲に!?

曲の良し悪しの判断基準

ハードロックのレビューで使う「捨て曲」とは、曲が良くないとか聞くに値しないという意味で使用されることが多いと思います。

皆さんが「捨て曲」だと思う曲は、どんな曲ですか?

テンポがだるい、ギターリフ・ソロがカッコよくない・インパクトがない、歌メロが単調、誰かの曲に似ていて本家の曲を超えていない、曲に作り手側のパッションが感じられずアルバムの曲数を稼ぐために作った気がする等、様々な感じ方があると思います。

聞き手側が楽器をやっているか否かによっても、曲の聞きどころが違うと思うので、その点においても、「捨て曲」の考え方・感じ方は違うと思います。

私はギターをやっていたので、ハードロックを聞き始めたころは、ギターリフやソロがカッコいいか否かで曲の良し悪しを判断していました。ハードロックが好きで楽器をやっていない友人とは、やはり曲の良し悪しの判断が少し異なり、昔はそのことで少々論争したりすることもありました。

私はハードロックを聞き始めて30年ぐらい経ちますが、今ではギターを手に取るのは年に数回程度、おのずとハードロックの聞き方も変わってきました。曲の特定の部分を抽出して良し悪しを判断するのではなく、曲始まりから終わりまでの曲全体の雰囲気、又はアルバムを通してのその曲の役割を感じながら曲を聞くようになりました。

もう一度「捨て曲」にしてしまった曲を聞いてみよう!

現在はレコードからCD、音楽配信に移行し、簡単に曲を飛ばせる時代になりました。曲の良し悪しも、ほんの数秒で判断されてしまうこともあると思います。

しかし、自らの環境の変化等によって、皆さんも今聞くと名曲、又は名曲とまでは言わないにしろカッコいい曲と思えるものがあるかもしれません。

例えば、リッチーブラックモア率いるRAINBOWの3rd Album「Long Live Rock ‘n’ Roll」で、皆さんが捨て曲だと思う曲はどの曲ですか?

私がギターをやってい頃は、ブルージーな曲はだるくて捨て曲、ギターがカッコよくて目立つ曲を名曲だと思っていたので、極端ではありますが、「GATE OF BABYLON」「KILL THE KING」を名曲、その他は捨て曲と思っていました。しかし、今このアルバムを聞きなおしてみると、こんな感想を持ちました。

Long Live Rock ‘n’ Roll

コージーパウエルのドラムが重くスウィングしており、ロニー・ジェイムス・ディオのパワーと相まって、単なるロックンロールではない、極上のハードロック!

Lady of the Lake

リッチーのリフはさほど印象的ではないが、リフのリズムとコージーのドラムの切れが見事にシンクロしていて、とても気持ちがいい。ギターソロもちゃんと聞いてはいなかったが、よく聞くとボトルネックを使った印象的なメロディーが曲にインパクトを与えている。

The Shed (Subtle)

当時は、疾走感のない曲でつまらない曲とレッテルを張っていましたが、今聞くとミドルテンポで疾走感はないが、ベースの重さとドラムの重さが体にズシンと来る心地よさを与えてくれ、コージーの叩きつけるように演奏するハイハットやシンバルのはじける音がとても気持ちがいい!

とりあえず、何曲か挙げてみましたが、他の曲も今では聞くに値しない捨て曲とは思いませんでした。

捨て曲から新たな発見を!

現在のDAP(ポータブルプレイヤー)やイヤホン・ヘッドホンといった音楽再生機器の性能は格段に上がっており、CDのリマスターによる再発やダウンロード音源のハイレゾ化により、聞く曲によっては、自分の知っている音とは違う、別物の曲に聞こえるものも多々あります。

先ほど聞いた「Long Live Rock ‘n’ Roll」は2012年にリマスターされ、デラックスエディションとして発売されたものですが、細かいがはっきり聞こえ、かつ音の重みも十分で、これだけ音の解像度(音の分離)が高いと、リレコーディングしたのかと思えるぐらいです。特にコージーパウエルのドラムで、キックのアタック感やシンバルの音の余韻がはっきり聞こえるのは、ちょっと感動しました。

皆さんが「捨て曲」だと思っていた曲も、こういった音質の面からも新たな発見がしやすいようになっています。

学生時代にCD買ったから、同じCDを買うのは無駄と思わず、お気に入りのアルバムで、音質面での評価の高いリマスターCDを、とりあえず一枚だけ買って聞いてみてください。

かなり昔に出会っているはずなのに、皆さんが振り向きもしなかった曲から新たな感動を与えられるかもしれません。

そして、これからハードロックを聞き始めようと思っている方は、ダウンロードでつまみ食い的に数曲を購入するのではなく、アルバム単位で購入してみてください。特にハードロックの場合は、アルバム全体を通して聞く事により、好きな曲もより際立って良い曲に聞こえます。

新たな発見とライブラリーの活性化ができますように!

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