FENDER FXA9試聴レビュー~6BAの新フラッグシップはどんな音?~

2017年6月16日に、FENDER(フェンダー)から新しいフラッグシップイヤホン「FXA9」が発売されました。

イヤホン片側に6つのBA(バランンスド・アーマチュア)を搭載したFXA9ですが、価格も15万円前後と非常に高額です。

一体どんな音を聴かせてくれるのか興味を持ちましたので、試聴してみました。

★2016年発売のFENDERイヤホン5機種一気聴きレビューはこちら

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BAのみで構成されたFXA9

昨年発売されたFENDERのイヤホンは5機種で、その時のフラッグシップイヤホンは、レア・アース製のダイナミックドライバー1基+BA2基のハイブリッド型でした。

今回発売された新フラッグシップモデルFXA9は、全てBAで構成されていますが、これは録音現場やアーティストの要望に応えたため、この構成になったようです。

今回の試聴に当たって、試聴直前まで、SHURE SE846で音楽を聴いていたので、同じ低音域にBAを2基積んだ、これらのイヤホンに感じた違いも書いてみたいと思います。

FXA9の見た目と装着感

見た目ですが、表面のプレート美しさもさることながら、裏返した時の美しさには息をのみました。

クリスタルの中にBAを搭載したような感じで、所有感を満たすのに十分な仕上がりだと思います。

BAを6基積んでいることもあって、本体は大きめですが、装着感は非常に良かったです。

耳に当てたとたん、特段、装着位置の調整をしなくても、ピタッと耳に収まり、イヤホン本体が耳のどこかに当たって痛みを感じるといったことは微塵も感じませんでした。

SHUREのSEシリーズもフィット感は抜群ですが、耳に当てるだけで特段グリグリしなくてもフィットするFXA9は、よりストレスを感じさせない極上の形状だと思いました。

あと、前回FENDERのイヤホンを試聴して思ったことですが、付属のイヤーピースのフィット感が非常に良いです。

グミのような今までにない感触で、耳の穴に追従します。

上記の様に、個人的に最高のフィット感でしたが、やはり本体の大きさもあるため、耳の小さい方にとっては、フィット感は最高!ということになるかは分かりませんので、FXA9が気になられている方は、できるだけ店頭でフィット感を確かめてみてください。

ただ、SHUREのイヤホンの中でも比較的本体の大きいSE846の装着感に問題のない方であれば、FXA9のフィット感も心配する必要はないと思います。

FXA9の音

試聴に使用したDAPは、SONY NW-ZX2で、音響エフェクト等は全てオフの状態です。

試聴曲は以下の曲を1コーラス程度、何度か聴きました。ファイル形式は全てflacです。

  • 淋しい熱帯魚(Wink)
  • ギミチョコ(BABYMETAL)
  • 卒業(斉藤由貴)
  • みずいろの雨(八神純子)
  • 石鹸色の夏(斉藤由貴)

FXA9の音は、一言で言うと、長時間モニター作業をしても疲れない、高解像度のモニターイヤホン系という感じでした。

音を出して初めに感じたのは、音場の広さと音像の大きさでした。

音場は、感覚的には、顔面から5㎝程度上下左右に広がっている感じです。

音は綺麗に分離し、左右のステレオ感を強く感じます。

音場の中央には、ボーカルが定位するための広い空間が用意されていて、曲にもよりますが、上記のボーカルものの試聴曲では、ボーカルの音像はおでこから顎、両眼尻辺りぐらいの大きさを感じました。

鳴っている音の残響系のエフェクトは、音場の奥の方まで拡散していく感じがあるので、音場に立体感も感じます。

鳴っている音自体は、かなり近めで、それ故、音のモニターをしやすい感じです。

音のバランスは、低音にBAを2基積んでいるので、強めの低音を予想していましたが、聴いてみると、若干低音が強い程度で、どちらかというとボーカルが前に出るバランスでした。

ボーカルは非常に艶やかで、音が近く、音像も大きいので、聴く曲によってはゾクッとすると思います。

ギターメーカーらしく、「ギミチョコ!」等のステレオで定位するギターの音は力強く、かつ、強くディストーションのかかったギターでも、そのピッキングニュアンスまでも分かる解像度の高さを感じます。

FENDERのイヤホン全般に言えることですが、低音は重さと生々しさがあります。

FXA9の低音に注目すると、低音用に積まれた2基のBAは、パワー目的ではなく、より生々しさを表現するためにセッティングされたものであることが分かると思います。

FXA9の音は、低音に限らず、全音域に渡ってリアルな表現力がありますが、モニターを想定してかどうかは分かりませんが、SHUREやWESTONEのような柔らかい音で、ボーカルのサ行が刺さったり、シンバルの金属音が耳に付いたりするような刺激的な音ではありません。

このようにエッジの効いた音ではないので、解像度はそれほど高くないかなと初めは思いましたが、しばらく聴いていると、聴きやすい音ながら、無理に細かい音が強く主張せずともはっきりと聴こえる絶妙なチューニングでした。

まとめ

FXA9とSHURE SE846を比べてみると、高解像度で刺激のない音、質感の高い低音表現といった部分で、とてもよく似ています。

FXA9の方が、音場や音像が大きいため、モニター目的ならば、SE846よりも音の聞き分けがよりしやすく、満足度は高いかもしれません。

音楽鑑賞目的だと、これは好みによると思います。

SE846は、適度な音場と音像、音の距離感といった感じですが、FXA9は音場と音像が大きく、スケールの大きさを感じますが、音がかなり近くで鳴っているので、これを気持ちが良いと感じるのか、圧迫感があると感じるのか、試聴される方によって感じ方は異なると思います。

今回、実機を見ることはできませんでしたが、カメレオンカラーのFXA9は、見る角度によって色彩を変化させる美しい仕上げになっているようなので、カメレオンカラーから在庫がなくなりそうな気がします。

FXA9は高額なイヤホンですが、価格に見合った本体仕上げと、絶妙なチューニングが施されたイヤホンなので、気になった方は是非試聴されてみてください。

★フジヤエービック FENDER FXA9商品紹介ページはこちら

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