終わりのないスパイラルの止め方~第2章 DAPスパイラル突入編~

今回は、DAPスパイラルの原因となったDAPからどのような理由で次々とDAPを買い替えるようになったのか、何故現状ではDAPスパイラルが止まっているのかを書いていこうと思います。

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第2章 DAPスパイラルへ突入

私はしばらくの間、このGIGABEATを何の不満もなく使用していましたが、ハードディスクの調子が悪くなったり、イヤホンがよく断線したりと、不具合が目立ってきたため、他のMP3プレイヤーを探し始めました。

久々のSONY!NW-608を購入

次に購入したのがSONY WALKMAN NW-608という香水瓶のようなMP3プレイヤーでした。

GIGABEATがカセットウォークマンのように大きくて重かったので、この小さいプレイヤーは再生時間も長く、まめに充電することが億劫だった私にとって通勤時には欠かせないものでした。

スパイラルの定義を「壊れてもいないのに同じジャンルの製品を短いスパンで次々に買い替える、または買い足す行為」とした場合、私はこの香水瓶から様々なポータブルプレイヤー関連製品のスパイラルに入っていった気がします。

新たな不満

この香水瓶で音質に不満はなかったのですが、幼いころから音楽好きだった私にとって、だんだん容量が足りなくなり、新たに曲を転送するには、以前に転送した曲を削除しなければならず、その作業が非常に面倒になってきました。

自宅で思い付いたときは本体をパソコンに接続して削除していたのですが、このプレイヤーは本体で曲の削除ができなかったため、通勤時等で削除しても良い曲に遭遇した場合でも、家に着くとどの曲を削除しようと思ったのかを忘れていて面倒くさくなってきました。

SONY NW-S789を買い足し

容量アップを第1の目的とし、容量が16Gであるこのプレイヤーを買い足しました。このプレイヤーを買ってからプレイヤー自体に興味を強く持ち始めることになりました。それは、プレイヤー自体の進化が大きかったからです。

大きな進化を感じたポータブルプレイヤー

容量アップが主たる目的だったのですが、以下の点に驚きました。

  • 香水瓶より音に迫力があり、サーというホワイトノイズがない
  • ノイズキャンセルってすごい
  • 削除予定機能があり、本体で削除はできなくても、削除曲を見つけた場合、削除予定のチェックをつけておけば、帰宅後本体をパソコンに接続し、専用ソフトを立ち上げると、自動で曲を削除してくれる
  • ブックマークという機能があり、本体で簡易プレイリストが作成できる
  • 動画が見れる
  • 現在聞いている曲の画面から、一発で今聞いているアーティストの全曲を表示でき、また一発で今聞いているアルバムの全曲を表示できる

こんな具合で、MP3の音質と使い勝手の進化に驚きました。

SONY NW-A847を買い足し

NW-S789を購入後、半年ぐらいで、NW-A840シリーズが発売されました。その前に発売されていたNW-X1000シリーズの音を初めて試聴したとき、目の前で生演奏を聴いている感じがして感動しましたが、たしか値段が4~5万円ぐらいしたので、DAPにそんなお金使えないと思って本気で買い替えようとは思いませんでした。

この感覚が通常の感覚だと思いますが、NW-S789から容量のみならず音質にも関心を持ってしまった私は、だんだん感覚がオーディオマニア的な金銭感覚になっていきました。

買い足しの理由

NW-S789を購入してから半年で、このNW-A847を買い足しました。理由以下の通りです。

  • 64ギガの容量が欲しい
  • 楽曲管理ソフト「Xアプリ」の挙動がおかしいので、曲をドラッグ&ドロップで転送したい
  • S-MASTERという高音質を謳うアンプの音を聞いてみたい

実際に音を聞いてみたところ、始めに思ったのは「冷凍庫で音を聞いているみたい」でした。NW-S789とは全く違う、ヒヤッと冷たい空間に細かい音が分離して、スリムで芯のある今迄に聞いたことのない音でした。

それと有機ELを使用したディスプレイもとてもきれいで感動しました。

SONY NW-A867に買い替え

NW-A847の音は良かったのですが、以下の点に不満があり、NW-A847を売り、NW-A867に買い替えました。

前機種の不満

  • 香水瓶からNW-S789になった時、ホワイトノイズがなくなっていたのにNW-A847からまたホワイトノイズが復活した
  • 不具合が多い(音量ボタンを押すとBACKボタンを押したのと同じ動きをする等)
  • NW-S789にあった便利機能が全てなくなっていた

不具合がなければ、他の部分は目をつぶり使い続けようと思いましたが、この不具合は何度修理に出してもしばらくすると再発しました。

NW-A840シリーズの翌年に発売されたNW-A850はソフトの若干の変更はありましたが、本体の作りや音質に関しては前機種と全く同じだったため、同じ不具合を恐れ、買い替えませんでした。

NW-A867に買い替えたものの、、、

NW-A840の発売から2年後に、このNW-A860シリーズが発売されましたが、この買い替えはどちらかというと仕方なくという感じでした。

それはNW-A867を試聴した時から、音に魅力を感じなかったからです。NW-A846に比べて音に厚みが出たのですが、NW-S789の音に戻ったようで、メーカーの謳うようなS-MASTER MXによる音の進化は感じませんでした。

画面も有機ELから通常の液晶になってしまい、画面の美しさの度合いが落ちました。

ただ、ブックマークの復活やタッチパネルとボタン操作という使い勝手の良さの向上という改良もありました。実際使ってみて、これを売るまでの間、故障したことは一度もなく、本体は全機種よりも頑丈な作りになっていました。

しかし、DAPを買い替えたにもかからわず、音に感動を覚えなかったとということが、ポータブルアンプに関心を向けさせる原因になったのでした。

ポータブルアンプについては、後ほどお話します。

SONY NW-F887に買い替え

その後、アンドロイドを搭載したNW-Z1000、F800シリーズが発売されましたが、Z1000シリーズは大きすぎて私の思うポータブルプレイヤーではないこと、F800シリーズはネットでの酷評や実際に触ってみて、動作がもっさりしていること、特別自分の持っている今の環境より音が良いと思わなかったことを理由に、このシリーズには手を出しませんでした。

音質が気になるのに新機種に買い替えもせず、この間は何をしていたのかというとポータブルアンプにハマって色んな意味で困惑していた時期でした。

久々に音に驚いた!

NW-F800シリーズ発売の翌年、NW-F880シリーズと少し遅れてNW-ZX1が発表されましたが、この時はNW-F867+ポタアンでそこそこ満足していたので、あまり期待はしていませんでした。

ただ、このシリーズからポータブルアンプにデジタル接続ができるようになったので、その点だけが気になっていました。

NW-F887とZX-1の発売前にソニービルへ行き、それぞれ試聴しましたが、やはり現在の自分のポータブル環境よりも音が良くなったとは思えず、帰ろうと思いましたが、そばに置いてあったPHA-2とNW-F887を繋げて聞いてみたところ、びっくりしました。

今回の試聴に当たって、MDR-Z1000というモニターヘッドホンを持って行ったのですが、自分のポータブル環境ではきれいに音を鳴らすが、パワーを感じられないという状態でした。

しかし、NW-F887をPHA-2にデジタル接続をしてMDR-Z1000で試聴したところ、今まで感じたことのない「MDR-Z1000の振動版が振動している!」という感覚を覚えました。

というわけで、NW-ZX1を買うよりNW-F887とPHA-2を購入した方が感動できることを実感し、NW-A867や今まで所有していたポータブルアンプ、DOCKケーブルを全て売り、NW-F887とPHA-2を購入することにしました。

やはり出てきた不満

NW-F887は非常に使い勝手がよく、選曲、プレイリスト、曲の削除等操作性に関しては全く不満はありませんでした。音質も単体でもそこそこ良い音が出るし、PHA-2につなげれば、手持ちのイヤホンやヘッドホンの音を十分に堪能できる状況でした。

しかし、どの機種も100パーセントの満足感を与えてはくれないもので、このNW-F887も非常に気になる点が一つありました。

それは電池の持ち時間でした。これは私の使い方の問題もあるのですが、当時アンドロイド端末を持っていなかったので、面白くてYoutube等のアプリを使いまくってしまったこと、歌詞が表示できるので時々歌詞を表示させていたこと、画面がきれいだったので、曲を聞きながらジャケットを眺めていたこと等、画面のスリープ設定を15秒にしていたにもかかわらず、画面を表示させている時間が長かったことが要因でした。こんな使い方をしているうちに、フル充電をしてもすぐに電池切れという状態になっていきました。

あと、PHA-2とデジタル接続した場合、これは仕様なので仕方がないのですが、やはりすぐにPHA-2共々電池が切れてしまい、不満が募っていきました。

それに加えて、この機種から音質向上を求めて多くの曲をFLAC形式に変換して転送し始めたため、容量不足も深刻になってきました。

こうした状況の中発表されたのがNW-ZX2でした。

NW-ZX2を買い足し

スペックでいえば、私の期待通りの機種でした。

  • 電池の持ちが良い
  • 本体メモリー128ギガ+SDカードによるメモリー増設
  • NW-F887と同じ使い勝手の良いソフト

値段が気になりましたが、上記の条件に加えて音質も多少なりともアップしているならすぐに買い替えようと思い、ソニービルへ試聴に行きました。

実際に聞いてみた音は、、、

試聴に当たってMDR-Z1000とWESTONE 3を持っていきましたが、実際に試聴してみたところ、「すごく地味な音!?これでNW-F887の3倍の値段?」というのが初めの感想でした。

自分のNW-F887と店頭のNW-ZX1と何度も聞き比べてみて、この時は買い替えを止めてNW-F887の電池交換をするか、NW-ZX1を買おうか何時間も悩みました。

しかし、現状の不満を解決できる機種はNW-ZX2しかないこと、NW-ZX2のエージングによる音質の変化に期待して、8割方の不安を抱えたまま購入することにしました。

購入後の大きな音質変化

購入後、数日は正直聞いていられない程の音のバランスの悪さと音の曇りがひどく、絶望感が漂っていました。

しかし50時間を超えた辺りから、これらの点は改善方向に向かい、最終的には満足のいく音質になりました。

初めはデジタルの音に慣れてしまった耳には刺激が足りなく思えましたが、よくよく思い返してみると、自分が昔聞いていたレコードの音を思い出しました。温かく、厚みのある音。

ここで私の好きな音が分かりました。今まで売り買いを繰り返してきたイヤホン・ヘッドホンですが、結局手元に残っているものは、エッジの立っていない滑らかで艶やかな音を出すものが多いことに気づきました。

第2章のまとめ

現在は多くのDAPが出回り、非常に選択肢が多く、ONKYO DP-X1,AKシリーズ、FIIOのXシリーズ等魅力的な商品が多くありますが、私はこのNW-ZX2で止まっています。

音が良さそうだから買い替えようかなと思いを巡らす時もありますが、実際に買い替え、または買い足しをしようとは思いません。

それは、今までDAPを買い替えてきて、全ての点において不満がないのはNW-ZX2しかないからです。

しかし、NW-ZX2は音質など一つ一つを抽出して他の製品と比べたら、劣る部分はあるかもしれません。実際、私もNW-ZX2の音質は他社製品よりも優れているとは思っていません。

でも、私のDAPスパイラルが止まっているのは、自分の不満を多く解消してくれる商品探しとして、消去法を使い、そこで残ったDAPを買ったことによるものでした。

スパイラルを止めたいと思われている方は、こんな感じでもう一度ご自身の求めるものを自分史の中から見つけ出してみたらいかがでしょうか?

私のように、「~が他社製品よりも良いから買う」というのではなく、「不満を多く解消してくれるのはこれしかないから買う」という動機で商品選びをすると、もしかするとDAPスパイラルが終わる方もいらっしゃるかもしれません。

ひどいスパイラルが止まると、音楽を少し流しては別のDAPやイヤホン・ヘッドホンに変えるといった音質チェック的な聞き方をせず、純粋に音楽を楽しめるようになります。

心豊かにしてくれる音楽を、皆さんと一緒に楽しんでいきたいと思っています。

さて、次は「第3章 イヤホン スパイラル突入編」です。また私のグチャグチャ購入遍歴と何故、現状はイヤホンスパイラルが止まっているのかを書いています。引き続き読み進めてみてください。

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