おすすめ!ハードロック名盤~ASIA「ASTRA」~

今回は、プログレの雄により結成されたスーパーバンド ASIAの3rdアルバム「ASTRA」を紹介させていただきます。

ASIAのアルバムの名盤として、1st「ASIA」、2nd「ALPHA」を挙げる方のほうが圧倒的に多いと思います。

私は1~3rdまでのアルバムは全て好きです。ただ、個人的には、この3rdアルバム「ASTRA」が本来のASIAの音楽のような気がして、いつもASIAのアルバムを聞きたいと思った時に、この「ASTRA」をチョイスすることが多いです。

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ASIAとは

当時、誰もが期待したスーパーバンド

1982年にアルバム「ASIA」(邦題「詠時感〜時へのロマン」)でデビューしたイギリスのバンドです。

1980年頃、プログレ人気が下火になり、バンドの解散が数多くありました。そういった中で、プログレバンド出身者を集めて結成されたのがASIAでした。

YES,ELP,KING CRIMSONといったプログレバンドの中でも有名なバンドからメンバーが集結したため、ASIAはいったいどんな凄い音楽を与えてくれるのだろうと誰もが期待していました。

当初のASIAの音楽性、コンセプトは3分半のプログレポップロックということでした。

3rdアルバム完成前に、ギタリストのスティーブハウが脱退し、3rdアルバムリリース後、アルバムの売り上げ不振等の要因もあり、ボーカル兼ベースのジョンウェットンが脱退しました。

その後も、キーボードのジェフダウンズを中心としてASIAは存続しますが、実質、ASIAは3rdアルバム「ASTRA」で解散ということになります。

2012年にASIAのオリジナルメンバーで「XXX~ロマンへの回帰」というアルバムがリリースされ、その後も数枚のアルバムをリリースしましたが、再度スティーブハウが脱退したりと、メンバーの個性が強いせいか、中々安定感に欠けるバンドでもあります。

1992年頃、スティーブハウがYESのライブで来日した時、私は偶然、仕事中にスティーブハウに会いました。友人が「ASIA好きです。応援してます!」と言ったら、ハウは「YESも聞いてくれ!」と言っていました(*^^)v

3rdアルバム「ASTRA」について

1~3rdアルバムの違い

1~3rdアルバムはそれぞれ雰囲気が異なります。その大きな要因は、ギタリストであるスティーブハウにあると私は思います。

1stアルバム「ASIA」は、ポップを基調としながら、所々に入る変拍子、曲の展開が特徴でした。そして、スティーブハウの曲全編に渡るオブリガード(合いの手のようなもの)も特徴でした。スティーブハウは、他のハードロックギタリストのように、低音弦でバッキングをズンズン弾きません。

2ndアルバム「ALPHA」では、1stとサウンド的には同じように聞こえますが、あまり変拍子や曲の展開がありません。これは、スティーブハウがこのアルバムに関して、一切作曲に関わっていないことが要因かもしれません。

そして、3rdアルバム「ASTRA」ですが、スティーブハウの代わりにマンディーメイヤーというギタリストが参加しています。マンディーメイヤーは特段、特徴的なフレーズを引くギタリストではないので、完全にジョンウェットンとジェフダウンズのサウンドとなっています。

私が「ASTRA」をおすすめしたい理由

ASIAを聞いたことのない方が、ASIAに期待するサウンドはどういうものでしょうか?

雑誌やインターネットでASIAを知り、プログレメンバーが集結したバンドということであれば、DREAM THEATERのようなバンドを想像するかもしれません。

私は、今ではASIAの1~3rdアルバムの全てが好きですが、初めてASIAのファーストアルバムを聞いた時に思ったのは、期待外れ、ただのポップス、、でした。

ファーストアルバムは、プログレの雄が集結したこと、当時流行り始めたMTVでのシングルカット曲「Heat Of The Moment」のPVの露出等が功を奏して、爆発的にヒットしました。

しかし、このヒットは多くのハードロック、プログレファンに支えられたヒットではなかったような気がします。

ファーストアルバムの音を、丁度良いポップスとプログレのブレンドとみるか、中途半端とみるかで評価は変わると思いますが、当時、少なくとも私はハードロックのアルバムとしてとらえることができませんでした。

しかし、私がこのファーストアルバムを聞いていいなと思ったのは、ジョンウェットンの声の質の良さ、メロディーの秀逸さ、それを一層高めるかのようなキーボードの煌めく音色と美しいフレーズでした。

3rdアルバム「ASTRA」では、まさにそのサウンドが全編に散りばめられています。

美しいメロディーと煌めくキーボード、そして1st,2ndアルバムよりも増したサウンドの重み。

1stアルバムのちぐはぐしたサウンドより、3rdアルバム「ASTRA」のようなサウンドの方がバンドの方向性としては分かりやすい気がします。

そういう理由もあって、もしASIAを初めて聞くという方に対しては、まずこの「ASTRA」を聞いてみていただきたいと思います。

「ASTRA」を聞いた後、ファーストを聞いてみて、プログレに興味を持たれた方は、スティーブハウを追ってまずYESへ、ジョンウェットンの声とメロディーに魅了された方は、ジョンウェットンのソロアルバム「VOICE OF MAIL」や以前に所属していたバンドのKING CRIMSONのアルバム「RED」、Uriah Heepの「Return to Fantasy」、U.K.等を追っていくと良いと思います。

ちなみに、私が「ASTRA」の中で一番好きな曲は「Wishing」です。全くハードロックではありません。ハードよりなポップバラードといった感じの曲です。

私はASIAの肝は、ボーカル ジョンウェットンの声とメロディーにあると思います。

「Wishing」はジョンウェットンの少し枯れた声とサビの哀しげなメロディーが強く胸を打つ曲です。

まとめ

私はハードロックのバンドが解散した後、基本的にギタリストを追って、その後に参加したアルバムやソロアルバムを聞いていましたが、ASIAに関しては、あまりスティーブハウを追わず、ジョンウェットンを追っていきました。それ程、彼の声に魅了されました。

もしASIAを聞いてみて、私と同じようにジョンウェットンに魅了されたなら、上記に挙げた作品も聞いてみてください(^_-)-☆

追記:ジョンウェットンさんが、2017年1月31日に死去しました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

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